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静かに咲く [桜]

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近くも無く、遠くも無く、手が届きそうで届かない。
何も言わないけれど、でも何か大切なメッセージをくれているような。
心をしずめて耳をすませば聴こえてきます。
山桜はこれくらいがちょうどいい。

そう思いませんか?



早春を告げる花 [春]

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春を告げる花、アカヤシオ

それを4月から集中的に追いかけていると、頭の中がずっと春のお花畑みたいなもんですね。
桜とアカヤシオはほぼ同時に咲きますが、同じ地域なら若干アカヤシオのほうが早いかな。
岩場の物凄い環境のところにも好んで咲くこのツツジのほうがやはり強そう。




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華厳ノ滝

地元のみんなが口を揃えて言う様に今年の日光のアカヤシオは花芽が少なく、例年からすると花が5割程度なんじゃないか?という人もいる。どうやら裏作?に当たってしまったようだ。
低山のアカヤシオは花つきも良かったから余計に物足りないかな?
でもこういう年があるから木はパワーを維持できるわけです。



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下から登ってきたのは都会の人だろうか、アカヤシオを初めて見て感激していた。
そう思うよー。その感激を忘れちゃいけないなと思う。
今年はあまり・・・とか野暮なことは言うまい。
そういう私も12日(大風+風花で寒っ)、13日(晴天でぽっかぽか)の2日連続で見に行きました。一期一会。


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少し標高を上げるとまだまだつぼみの木も多かったので、半月山方面はこれからじゃないでしょうか。






駆け上がってきた山桜 [桜]

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この山は2500m弱あります。
「オオヤマザクラ」の生育限界は1600mくらいかと思います。オオヤマザクラ、はそろそろ高度的にギリギリかな?



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この山の植生を見ると上のほうには濃い緑、高山や亜高山帯に生える常緑針葉樹(オオシラビソやコメツガなどの松の仲間)がありますね。

厳冬期には、マイナス何十度の暴風がそのままダイレクトに当たる吹きっさらしのところには耐寒性に特に強さを持つ針葉樹が生きており(生きているという言い方がきっと正しい)、少し窪んでいて多少は風が避けられるところには落葉するダケカンバやブナやカエデなどなんですね。
その窪みの風が多少は避けられるところにひっそりとオオヤマザクラも咲いていた。でも冬はとてつもなく寒いはず。


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日本人の情緒からすると、桜というのは人との関わりがあるからこその情緒なのですよね。
だからこそお花見なんていうのもできるわけで。
寒さには強いオオヤマザクラとは言え、ここの環境は厳しい。


江戸時代はソメイヨシノなんて無かったから、低山や山里の山桜を人々は楽しんでいたのですね。
和歌や詩に詠まれる桜も、例えそれが山桜であっても人の生活がその近くにはある。
あるいは、田植えの時期を知らせる意味の桜を集落の目立つところに植えていたわけです。
みんながわかるように。
「ああ、今年も桜が咲いたね、春が来たね~」と。




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しかし、2500m級の山岳で人を拒絶するようなところに咲いているとまた意味が違ってくる。
日本人のイメージする桜じゃなくなりますね。生活からあまりにも離れすぎるし、ハードすぎてもう物見遊山というわけにもいかなくなりますから(笑)。
山桜だとしても遠目に眺められるくらいの高すぎない山がいいのかな。2500m山岳くらいになると高すぎて存在が遠すぎるから。


桜は、それは山に自生する山桜でも人の暮らしが見えるところに咲いているからいいんだと思いますね。
桜にはどこかで人と関わりが出てくるようなところにあって、寒い冬を越して春になればしっかりと何事もなかったかのように咲いてくる。
声をかければ届きそうな距離で、近くも無く遠くも無く、弱く見えるが凛として強く、何かメッセージを送ってくれていそうで、美しく、しかし悲しさも同時に感じつつ、…だけどもああいうふうに強く生きないとな、と最後にはどこか自分を客観視させてくれるような… そこが魅力なのかな。


もっと標高の高いところの稜線で、暴風吹きすさぶ中でもオリャー!かかってこいやー!とありえないくらい強く咲いている桜を私は登山をするのでいくつか知っていますが、それはちょっとイメージとは違いますものね。
桜の情緒性を考えたら、せめて峠道を歩いてきた旅人がふと見上げると高いところに咲いている山桜くらいまででしょう。
日本の桜というのは癒し系。




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人の生活に桜は咲いているんです。





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